白い薬と緑の薬
ハーブのことを勉強し始めて、「白い薬」つまり普通の「お薬」について、考えてました。
医薬品として、提供される白いお薬は、ある種の成分だけを取り出し、ある一つの目的のために処方されます。
たとえば、頭が痛い時には、「痛みを抑える」「痛みが伝わらないようにする」ということを目的とした成分をメインに作られているわけです。
本来の目的が成就されるのであれば、多少の不都合(副作用)はしょうがないという考え方ですね。
一方、緑のお薬=ハーブや薬草などを取り入れて、ある種の目的(たとえば頭痛)に対処する方法は、目的の成分以外に、いろいろな成分を含んでいます。
わかりやすいところで言うと、ペパーミントなんかは、刺激作用の後、鎮静します。これは、つまり、反対の作用。
人間は、生きるために必要な「バランスをとる」という能力(ホメオスターシス=恒常性)をきちんと持っていて、「自然治癒力」と呼ばれるものもこの力に入るのではないかと思います。
せっかく持ってるんだったら、その力を目いっぱい使いたいです。
けれど、あまりにもひどい状態になると、バランスをとるのにたくさんの力が必要になってきます。
その、力を手助けしてくれるのが、緑のお薬なのかなあと思います。
ただ、いくら、自分にバランスをとる機能が備わっているからと言っても、ハーブがその力を後押ししてくれると言っても、やっぱり限度というものがありますので、そういうときには、白い薬に頼るのも、仕方がないことなのかなー。
白い薬は、強制的に自分の中のバランスを操作するんじゃないかなー、と思ったのです。
だったら、そこまでの状態になるまでに、緑の薬で何とかできればいいなと思います。
と、ここまで書いてきて、フラワーレメディを作ったバッチ博士のことを思い出しました。
もともと医者だったバッチ博士は、発病してしまった患者を診るよりも、病気にならないようにすればいいのだと、考えて、フラワーレメディを考案しました。
それは、
「病気になる前の段階でそれを何とかすれば、病気にならない」
というものです。
そして、その、病気になる前の段階というのは、簡単に言うと、ストレスを受けている状態。
そういう時は、まず、感情に不調が現れます。
「その感情を癒せばいいではないか」
という考えから、フラワーレメディが生まれました。
その考え方には、大いに納得。
なかなか、自分の感情や気持ちを客観的にみるのは難しいのですが、まあ、そういう方は、プラクティショナーのところをお尋ねになればよろしいかと。
1回行ってお話すれば、どうやって感情に向き合うかという方法がわかるかと思うので、ね。
ま、中には、何度もいらして下さいというところもあるかと思いますが、基本的に、バッチ博士は「自分で自分の感情を癒す」というのを推奨されていますので、何度も来て下さいというところは、ちょっと考えたほうがいいかもしれませんね。
ああ、話がそれました。
で、薬というか、体の不調に対して、思ったのは、
「まずフラワーレメディ。それからハーブ、最後に白い薬」って、ことです。
ああ。でもハーブは(ご存じのとおり)体の不調時だけではなく、ただ、楽しみのためにも飲むことができます。
というか、こっちの方の使い方のが、ふつうか。
そういう、目的で飲むなら、やっぱり、おいしいほうがいいなあ、とおもうのです。
ティーとして楽しむだけなら、(健康状態のいい人が)体のバランスを崩すほど影響を受けるものではないと思いますので。
もちろん、飲み過ぎは、なんでもダメですよ。
ようは、バランスが大事なのです。