フランスへ行く。-8-


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ベルサイユは、パリから比べると少し田舎な感じです。
田舎育ちの私は、これくらいの田舎度か心地いいです。
街路樹の並ぶ道を歩きベルサイユ宮殿のほうに向かいます。
道の両側に並ぶ建物にも歴史があります。
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いい感じの田舎道を歩いて行くと、開けた場所にピカピカ光る門が見えました。
うむむむむむ。
私的には、あんまり趣味じゃなのですが、ここで何かやって帰らなければいけないので、仕方がない。個人的には、トリアノンのほうに興味があるので、共通券を購入して中に入りました。
ヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世によって建てられたので、説明はほとんど、ルイ14世についてのもの。
ま、そのころが一番栄えていたのだから、当然と言っちゃあ当然なんですが。
私のミッションは、マリー・アントワネットに関する事なので、宮殿内部を見学しては見ても、あんまり、ピンとくるところはありません。
・・・こういうところに暮らさなければならなかったと考えるだけで、息がつまりそうです。
とりあえず、順路に沿って一通り見てみましたが、天井画がすごかったお部屋が素敵だったくらい。
しばし、素晴らしい遠近法の技術に見とれてしまいました。
んでも、「そこ」ではないの。
うーん。やっぱり、宮殿のほうじゃなくて、マリーアントワネットが気に入っていたプチトリアノンのほうかもしれない。と思い始めたとき、
ぴぴぴときました。
「ここ、夢で見たことある」
それは、すこし薄暗い階段でした。
夢で見た時は、もっと暗い感じで、「私」はその先に進むのが嫌で、先に行きたくないと思っていました。
その階段の下の所で、しばし立ち止まってワークです。
その記憶が、夢のものなのか、マリーアントワネットのものなのか、事実は調べようがありません。が、「私」はその階段を降りるのを、確かに嫌がっていました。
「この階段を下りて外に出たら、もう、ここには戻ってこられなくなる。」
感傷にも似た、感情。
「行きたくないけれど、行かなければならない」
「ここを出たら、今までのような暮しはできない」
「ここで暮らした素敵な思い出をせめて持っていこう」
そんな気持ちです。
沸き起こる感情を確認しながら、それらを解放していきました。
柱のところで15分くらい? 目を閉じて、立ち止っているのですから、はたから見たらとても怪しいです。(涙ぐんだりしていたしね)
もうそろそろいいかな?
と思ったとたん、宮殿の案内人としてそこに立っていた方に、「大丈夫か?気分が悪いなら、少し休んでいけばいい」と声をかけられてしまいました。
たぶん、そこは、それでOKということなのでしょう。
「大丈夫」
と、その場を離れましたが、ヴェルサイユでのミッションがそれで終わりという感じではありませんでした。
まだ、行かなければいけないところがある。
そして、それは、プチトリアノン以外には考えられませんでした。
歩いても行けるようですが、6時にルーブルで待ち合わせしているので、時間の余裕もなかったので宮殿内を走っているトラムに乗ることにしました。
時々放送で「○番です」とか言っていたので、乗るときにインフォメーションの紙をもらえば、その番号の説明を見るだけでよいようになっていたようですが、たまたま乗ったトラムの運転手さんはくれませんでした。
ま、いっか。つぎは、プチトリアノン・・・のまえに、グラントリアノンにとまるようでしたので、先にグラントリアノンを見物しました。
ここは、やっぱり、見るだけ。
グラントリアノンから、プチトリアノンまでは、それほど離れていなかったので、歩いて行きました。